ここでは、Bash(Linuxコマンド)の操作について学んでいきます。
カリキュラムを進めるために、
Windowsの方は先ほどインストールしたGitBashの操作、Macの方はターミナルの操作が必要になります。
GitBash、ターミナルは、Linuxコマンドと言われるもので操作を行います。
この項目では、Linuxコマンドについて学んでいきます。
開発現場では、サーバの操作も必要になることが多くあります。
GitBashやターミナルだけではなく、サーバについてもLinuxコマンドを使いますので
しっかり身につけていきましょう。
ちなみに、サーバとは何か。については下記のリンクを参考にしてみてください。
https://wa3.i-3-i.info/word144.html
そもそもLinuxとは
Linuxは簡単にいうと、
- Mac OS
- Windows XP
- Windows 10
などと同じOSです。
OSについて、あいまいな人は下記のリンクを参考にしてみてください。
https://www.sejuku.net/blog/6084
いろいろなLinuxがある
Linuxは、Windowsなどとは異なり、多くのLinuxがあります。
Linuxは無料で、誰でも自由に再配布できるため、様々な企業・団体がLinuxを基本にして、
独自のLinuxを作って再配布しているのです。
もともとのLinux(オリジナルのこと)をLinuxカーネル、
様々な企業・団体が作ったLinuxをLinuxディストリビューションと言います。
たとえば、最新のデータセンターに適した最先端のオープンソース・プラットフォームとして利用できる
「Red Hat Enterprise Linux」というLinuxディストリビューションがあります。
また、家庭・学校・職場で必要とされるワープロやメールソフトから、サーバーソフトウェアやプログラミングツールまで、
あらゆるソフトウェアを含む「Ubuntu」なども有名なLinuxディストリビューションです。
覚えておきたいLinux用語
ここではLinuxを使用するにあたり、エンジニアとして覚えておきたい用語をわかりやすく解説します。
Linuxカーネル(カーネル)
Linuxカーネルは、リーナス・トーバルズ氏が開発したLinuxのことです。
Linuxカーネルは無料で、誰でも自由に配布できるため、様々な企業・団体がLinuxカーネルを基本にして、
独自のLinuxディストリビューションを再配布しています。Linuxカーネルは以下のように構成されています。
簡単にいうと、Linuxのオリジナル(祖先)のことです。
ディレクトリ
ディレクトリは、ファイルを分類して整理・保存する入れ物のイメージです。
WindowsやMacではフォルダと呼ばれるものが、Linuxではディレクトリと呼ばれています。
コマンド
Linuxのシェルでは、Linuxに何を実行させるのかをLinuxへの命令文を、キーボードで入力します。コマンドは、このキーボードで入力する命令文のことです。
コマンドを使ってみよう
それでは、本題のコマンドについて学んでいきましょう。
ただ読むだけではなく、実際に打ちながら進めていきます。
Windowsの方は「gitBash」、Macの方は「ターミナル」を開いてみましょう。
Macのターミナルの開き方
ターミナルは、「アプリケーションフォルダ」内の「ユーティリティフォルダ」にインストールされています。
①pwd
説明:作業しているディレクトリ(フォルダ)を表示します。
いつもは意識しませんが、コマンドで操作していると、今自分がどこのディレクトリにいるのか
わからなくなることがよくあります。
今、自分がどこにいるのかがわかるコマンドになります。
コマンドを入力したら「Enterキー」を押してみましょう。
ちなみに、pwdとは「print working directory」の略です。
実行した結果、画像では
「/Users/motoki」
が表示されているかと思いますが、今どこのディレクトリーで作業しているのかが
表示されています。
②cd
説明:ディレクトリを移動します。
いつもはクリックで閲覧したいフォルダに移動しますが、Linuxコマンドでは
cdコマンドを使用します。
ちなみに、cdとは「change directory」の略です。
cd Desktop
コマンドを実行して、
pwd
コマンドを実行した結果です。
/User/motoki/Desktop
に移動したことがわかります。
注意点としては、自分が今いるディレクトリの配下に存在しないディレクトリには
移動できません。
③ls
説明:自分のディレクトリ配下にどんなファイルがあるのか表示してくれます。
画像では、「1-1」、「1-2」、「1-3」などのディレクトリが存在していることがわかります。
④mv
説明:ファイルの移動や、名前の変更を行うことができます。
普段ドラッグ&ドロップでファイルの移動を行っていますが、
コマンドでやるのであれば「mv」コマンドを使います。
ちなみに、「move」の略です。
sample.txtファイルの移動
mv [移動対象の名前] [移動先のファイル名(or ディレクトリ名)]
sample.txtファイルの名前の変更
mv [変更対象ファイル名] [変更後のファイル名]
⑤cp
説明:ファイルのコピーを行います。
ちなみに、「copy」の略です。
cp [コピー対象の名前] [コピー先のファイル名(or ディレクトリ名)]
⑥rm
説明:ファイルの削除を行います。
ちなみに、「remove」の略です。
⑥mkdir/rmdir
説明:mkdir→ディレクトリの作成
rmdir→ディレクトリの削除
ちなみに、「mkdir」は「make directory」
「rmdir」は「remove directory」の略です。
mkdir/rmdir [ディレクトリ名]
⑦vi
説明:Linuxのテキストエディタを起動する。(メモ帳のようなもの)
vi [ファイル名] ※ 指定した名前のファイルが存在しなければ、新規ファイルを作成する。
viを起動すると以下のような画面になります。
iを押して、挿入モードにするとテキストを入力できます。
Escでコマンドモードに戻し、:wqで保存します。
操作の一部
・「i」 挿入モード(文字入力をするモード)
・「Esc」 コマンドモード(文字入力以外の作業をするモード)
・「:wq」 保存して終了
・「:q!」 保存しないで終了
viは非常に操作が多く奥が深いので是非調べてみてください!
⑧cat
説明:ファイルの内容を出力する。
cat [ファイル名]
さきほど書いたtest.txtの内容はこれでも確認できます。
⑨touch
説明:ファイルのタイムスタンプを変更する。
touch [ファイル名] (これで現在の時間に変えられます)
※ 指定した名前のファイルが存在しなければ新規ファイルを作成します。
⑩cd ..
説明:一つ上のディレクトリに戻ります。
⑪exit
説明:ターミナル(git bash)を終了する。