定数とは
前項の変数とデータ型では、 変数 について見てきました。
変数とは異なり、プログラムには 定数 と呼ばれる考えが存在します。
どちらもデータにつけるラベルで、 変数は変更や演算が可能ですが 、 定数はプログラム上で変更しないもの を扱います。
プログラム上で変更しないもの、といって今はパッと思いつかないと思います。
代表的な例をあげるとすれば、データベースの名前や管理者のメールアドレスなどになります。
定数を試してみる
まず定数として定義させたいデータの定数名を第1引数に書いていきます。
今回は管理者のメールアドレスを定数としてみましょう。
ちなみに、admin
、ADMIN
とはadminister
(管理者)の略です。
プログラミングの世界では一般的に「管理」という意味で共通認識となっています。
さて、それでは定数を宣言しましょう。
定数の宣言にはdefine
メソッドを使用します。
括弧内に2つの文字列を記述します。
括弧内の1つ目の要素を第1引数(ひきすう)、2つ目の要素を第2引数と呼びます。
// index.php define("ADMIN_EMAIL", "y-i-group@gmail.com");
第1引数には定数名、第2引数には定数に入れるメールアドレスを指定します。
つまり、y-i-group@gmail.com
をADMIN_EMAIL
という箱にしまったことになります。
定数名は変数ほどのルールはありませんが、大文字にするのが一般的です。
別に文字列以外を定数の中に入れることも可能です。
例えば「define("LIST_COUNT", 15);
」と書いておくと便利かもしれません。
// index.php define("LIST_COUNT", 15);
使うときにはそのまま「echo ADMIN_EMAIL;
」と書けば表示してくれます。
実際にWebに表示させてみましょう。
もう表示のさせ方は大丈夫ですよね?
こういったプログラム中で使う定数は最初に定義しておけば、変更があっても一箇所だけを変えればOKなので便利です。
今は特に実感がないかと思いますが、PHP中級で行うDBとの接続で役に立ちます。
<?php // index.php // 変数:データにつけるラベル(変更可能) // 定数:変更不可 define("ADMIN_EMAIL", "y-i-group@gmail.com"); define("LIST_COUNT", 15); echo ADMIN_EMAIL; echo '<br>'; echo LIST_COUNT;
IT用語 SESに向けて準備しよう
2章では一つ一つの項目で数個のIT用語について調べていただきます。
どの用語もSESでよく耳にする言葉なのできちんと調べていきましょう!
下記の用語について、調べてみましょう。
※IT用語についてはチェックテストの範囲外です。
1. デプロイ
2. バリデーション
3. アジャイル・ウォーターフォール(開発手法)